7月に入り、富士北麓も毎日のように暑いです。
そして現在、西湖、河口湖とも水位が高いです。水位が高いと湖畔の面積が少なくなるので、水につかると生育しづらい(※)アレチウリの生育範囲は狭まります。駆除活動を実施するには好都合ではあります。
(※水面下の地面から水面上に生育しているアレチウリを河口湖で確認したことはあります)
2024年度2回目の、河口湖アレチウリ一掃作戦を実施しました!
ご参加くださったみなさま、暑い暑い中の駆除活動、ありがとうございました!
河口湖では、いたるところに一年草のつる植物、特定外来生物アレチウリが点在しています(下記地図参照)。特に生育量の多い河口湖北岸の大石公園エリアや河口湖漕艇場エリアで、これまで集中的に駆除活動を実施してきました。
しかし、生育量の少ないエリアで優先的に駆除活動を進めれば、河口湖畔で「アレチウリがない」エリアを早く増やせると考え、2024年度は河口湖の西側から活動を進めてみます。
今回集まったのは9人、みなさんこれまで幾度となく駆除活動にご協力いただいている猛者。どの段階のアレチウリでも発見できる頼もしい方々です。そこで、北岸と南岸の二手に分かれて生育有無の確認と駆除活動を実施しました。
生育地点の確認については、専門家からお借りした調査用端末で発見した特定外来植物をGPS情報付きで撮影、その位置情報をもとに自動的に地図データに落とし込まれるので、現場の私たちは発見→撮影→駆除していくだけで、生育地点マップが作成されていくのです。日を置いて何回か同じ場所で活動を繰り返せば、撮影する画像の増減で状況が把握できることになります。
今回の活動では、皆さんもご存じ沿道を彩る黄色いお花、特定外来生物オオキンケイギクの駆除も行いました。オオキンケイギクは多年草の植物、種子もたくさん作りますが、地下茎を増やして生育範囲を広げていくことができるので、必ず根っこから抜き取ることが必要です。10m範囲のオオキンケイギクを一掃することができましたが、数年は経過観察が必要です。
ところで、河口湖畔にはオオブタクサも多く育っています。クサといっても背丈は姿勢よく2m近く成長し、夏が過ぎると風がそよぐたびに花粉が飛散して、花粉症のアレルギーをお持ちの方にあらゆる粘膜にかゆみをもたらし、私たちの健康に影響を与える植物です。まっすぐ茎をのばし、根はさほど深くないので、駆除は意外に簡単ですので、花粉が飛散する前に抜き取って土に還してしまいたいですね。
7月は河口湖アレチウリ一掃作戦集中月間。毎週土曜日に活動を実施しますので、ぜひご協力ください!>>詳細こちら
活動範囲:4.5km
河口湖北岸:長浜地区-さくらの里公園、桑崎地区 計2.8km範囲
河口湖南岸:勝山地区-小海公園、つり舟大岩様前、シッコゴ公園 計1.7km範囲
活動内容:アレチウリ駆除、オオキンケイギク駆除、ごみ拾い
回収成果:
アレチウリ 6袋=15.6kg(長浜地区1袋1.0kg、桑崎地区2袋3.5kg、勝山地区3袋11.1kg)
オオキンケイギク 7袋=27.0kg(勝山地区7袋27.0kg)
ごみ 2袋=3.5kg(桑崎地区 可燃1袋0.5kg、缶瓶1袋3.0kg)
→全国川ごみネットワークにレポート掲載いただきました♪
Thanks!:明治グループ労働組合連合会(回収用袋)
参加:全国川ごみネットワーク 全国水辺のごみ調査「水辺のごみ見っけ!2024」
ところでアレチウリとは??予習復習に、こちら↓をご参照ください!
富士河口湖町環境課のページ(駆除すべき特定外来生物『アレチウリ』とは?)
山梨県自然共生推進課のページ(アレチウリ(特定外来生物)について)
環境省のページ(特定外来生物の解説 アレチウリ)
河口湖の生態系保全のために、アレチウリの生育範囲が広がらぬよう、アレチウリ一掃作戦は継続する必要があります、今後もどうかご参加、ご協力をお願いいたします!