富士山をテーマにした和歌の応募作品から優秀な作品を選び、表彰する7回目の「富士山大賞」(一般社団法人富士山自然文化遺産センター、NPO富士山クラブ主催)の授賞式が2月5日、東京都中央区日本橋の日本橋劇場で開催されました。コロナ禍のため、会場での開催は3年ぶり。大賞や準大賞、優秀賞などに選ばれた人々に記念品が贈られ、三枝昂之・選考委員長による講評(写真)が行われました。
主な受賞作品と作者(敬称略)は次のとおりです。
〈大賞〉入学は 富士のふもとの 小学校 たんぼの田螺(たにし) まだ居るだろか
東京都 倉重恵造
〈準大賞〉富士を背に 朱く耀ふ 柿の実の 渋抜く術を 姑(はは)に習いき
東京都 久和鏡子
〈準大賞〉ああ俺は 生き物なんだ こめかみが ズンズン脈打つ 富士の山小屋
長野県 鈴木 央
〈岡井隆記念賞(学生最優秀作品)〉
富士山の 雨にも風にも 動じない そんな心を 持ち続けたい
山梨県 入倉 宝
〈外国語短歌優秀賞=一首のみ紹介〉
wars / pandemoc / fears / thou holy mountain / I in my wheelchair
戦争 パンデミック 恐怖 汝 聖なる山よ 私は車椅子にいる
クロアチア Silva Trstenjak